───……
───────……
翌日。
「ヤバい、遅刻しちゃう……っ」
あたしは寝坊しかけてあわただしく登校した。
「おはよう、美奈ちゃん!」
そして、学校につくと真っ先に美奈ちゃんにアイサツをした。
「おはよう桃花! ギリギリの登校ね!」
時計を見ると、あと3分の余裕があった。
わ、セーフ……。
ほっとして息をついたのもつかの間。次の瞬間、美奈ちゃんは血相を変えていた。
「どうしたの?」
「と、桃花……あれ!」
美奈ちゃんはビックリして教室の出入り口付近を指でさした。
周囲を見わたすと、みんなそこを見ていた。