数日後。



あたしはどうやって美奈ちゃんの恋を応援しようかと、数学の授業中に考えていた。



思えば、あたしができることって少ないような……。



たしか、爽太くんにいま彼女はいなかったはず。



だったら積極的にアプローチできちゃうよね!



まずはみんなで出かけてみる、とか。



いきなりふたりで出かけるのは難しいところもあるだろうし。



えー、でもそれならだれと行こう、とか考えているうちに。



数学の授業は終わっていて、あたしはさっそくこのことを美奈ちゃんに話すことにした。