親友の恋って、きくとなんだかうれしいよね。



「いつからとかきいていい?」



「……うん」



美奈ちゃんはちょっと頬を赤らめている。



「あのね、この間。そうだ、わたしが新しくシュシュ買ったって言った日。教室にくるときにね、階段で転びかけたの。そうしたら……安田が助けてくれて」



「そうだったんだ」



だからか、あの日、美奈ちゃんの様子がいつもとちがってた。



美奈ちゃんはつづける。



「それでいろいろあってLINE交換して、ちょっと仲よくなって。そしたらもうすっごく好きになっちゃってて」