きくと、美奈ちゃんはあたしの目をじっとみて言った。
「だって、桃花の前に好きだった人じゃん。なんかダメかなって思って……」
美奈ちゃんは眉じりをさげて、でも手の中のプレゼントをちょっとうれしそうにみて言う。
「え、そんなの全然きにしなくていいのに!」
いやだ、あたしってば美奈ちゃんに遠慮させちゃってた!
「人を好きになる権利ってだれにでもあると思うんだ。たとえば、それがだれかの彼氏とか彼女とかだったらちょっと考えるかもだけど……そうじゃないんだったらいいんだよ、きっと」
「桃花……」
ありがとう、そう美奈ちゃんは言って微笑んだ・