しばらくベッドの上で寝転んでぼーっとしていると、不意に部屋のドアがノックされた。
「姉貴、いる?」
この声は和也だ。
「いるよ」
答えると、直後に部屋のドアがそっと開いた。
「ちょっとシャーペンの芯わけてくれない? 切らしちゃってさ」
「うん、いいよー」
あたしはペンケースからシャー芯の入ったケースを取りだした。
「何本くらいいる?」
「えっと……2本くらい」
言われて、あたしはシャー芯を3本だした。
「1本おまけだよ」
「ありがと!」
和也はシャー芯をわたすとお礼を言ってくれた。
うんうん、役にたててよかった。
……でも。