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「……どうしよう」



あれから家に逃げ帰って自分の部屋に閉じこもったあたしは、少しずつ冷静さを取り戻していた。



あたし、逃げてきちゃった。



また最低なことしちゃった……ちゃんと明日、ふたりのところに行かないと。



そして話さなくちゃいけないよね。



いまはまだ、自分の気持ちがぐちゃぐちゃでよくわかっていないこと。



「はぁ……」



ばふっ、と制服のままベッドに倒れこむ。



「落ち着け桃花っ」



そう自分に言い聞かせて枕をぎゅっと抱く。