「お前、頭大丈夫か…?もしかしてさっき…あっ」



彼は本気で心配してるらしい、私の頭を。そんな深刻な顔しなくたっていいのに。


たしかに、成績首位の宮原くんと違って成績逆首位だけどさ…!







宮原くんは、何か思い出したように動きを止めた。





「え、なに?」



私を見つめる宮原くん。イケメンに見つめられると、なんか居心地悪いな。





宮原くんは、どこかバツが悪そうに話し出した。







「いや、さっき悪かった。焦ってて…。怪我とか、してないか?」