ふんっと鼻をならして華麗に振り返り、職員室の扉まで歩いてきたはいいものの。


………おおおっと、これはどうしよう。



扉が開けられない。



後ろにいる貝塚先生は開けてくれない。



自動ドアにしようよ、職員室くらい。後ろから聞こえる、先生の笑い声が耳障りで仕方が無い。



仕方なく、足を使って開けてみるけど、滑る。なかなか開かないよこの野郎!!!


あーーーこんな姿絶対イケメンには見せられん。


どうかドアの向こうに佐伯先輩がいませんように。