「失礼しまーす」



佐伯先輩に会えないまま職員室つくと、満面の笑みの貝塚先生が待っていた。


かなり重い40人分の教材を一人で運ばせようとするこの男は、本当になんなのだろう。


先生か!?本当に先生なのか!?本当はやっぱり大魔お…

「はい、これな。よろしく〜」



「ぐぉっ!?」



なんだこれは。見た目以上に重い。思わず変な声出ちゃったじゃないか。



仕方なく一人で運ぶけど、こんなに重いものをもって、わざわざ三年生のフロア通って遠回りして帰るほどバカじゃないです。



うう、重いよざえぎぜんばーーーーーーい


「じゃ、榎本頼んだぞ〜」


楽しそうなこの25歳独身男に言葉にできないくらいの殺意。