全員が色紙を渡し終わり、あとは自由行動。
あたしはとりあえず瑞希のもとへ。
「瑞希いいい〜あぐしゅしてくれたあ〜。もう手洗わないいい〜。」
「汚いよばか」そう言って笑ってくれた。
それからはいろんな先生のもとへ行って入試に向けてのメッセージをもらった。
そして、一旦部屋を出ようとしたら…。
グイッ。
「優亜、伝えたいことちゃんと先生に言った?後悔しないようにね。」
あたしの腕を引っ張ってこう言ったのは…
西野先生だった。
なんだかんだであたしのことをちゃんと気にかけてくれた。
あたしは笑顔でうなづいた。
「はい、ありがとうございます!」
もう、覚悟はできていた。
お別れのね。