名前なんだっけ?




い、今さら…?


みんながあたしの真っ赤な顔と
先生の顔を交互に見ながら爆笑している中、


あたしはとりあえず顔を隠すために俯いた。


「ご、ごめん!俺、名前覚えるの苦手でさあーっ!」



あたしが落ち着いて顔を上げてもまだ
名前を考えてるみたい。


「ゆ、優亜ですよ先生…」


「ああ、そうだ!優亜!!!」


そんな嬉しそうにあたしの名前よばないでよ…。


あたしの顔はますます赤くなった。

「えっとじゃあ、なんだっけ…。あ、問3の(2)言って!」



「はぁーい」




その後の授業は普通に進んだ。