屋上へ着くと瑠花はいつももたれ掛かってる柵じゃなく、ドアの隣の壁にもたれ掛かった



瑠花「瑠樹とふたきりになるのって久
し振りだよね」


瑠樹「そうだな‥‥‥」


物心着いた頃からいつもアイツらと居たからな‥‥‥‥


って、そうじゃなくて、本題!本題!


瑠樹「瑠花さ、今日ボーッとしすぎ」


瑠花「そう?」


まさかの自覚なし?‥‥な訳ないか


瑠樹「心配なんだよ‥‥‥‥」


瑠花「‥‥‥‥」


ちらっと瑠花の方を見ると、泣いていた


俺は瑠花の隣に座り瑠花を包み込むように抱き締めた


瑠樹「大丈夫だよ。昔のようにはさせ
ないから。俺達は変わった、強
くなった。」


俺がそう言うと泣きながら頷いてくれた


瑠花「もう‥‥絶対に誰かを死なせた
くない‥‥‥‥」


瑠花‥‥‥‥


俺も同じだよ‥‥‥‥。目の前で始めて友達になった奴を、俺達の事を普通に接してくれた奴を殺された


もう二度と同じようなことにはならせない


瑠樹「もう誰も死なせない‥‥‥‥」


瑠花「‥‥‥‥うん」


微かに震えている瑠花の体をもっと強く抱き締めた


それから数十分後


瑠樹「もう大丈夫か?」

瑠花「うん。もう大丈夫だよ!ありがと」


さっきのことがまるで嘘だったかのように今は俺の前で満面の笑みで笑っている瑠花


瑠樹「もうボーッとすんなよ!龍王の
奴等が瑠花のことずっとチラチ
ラみてたぞ」


瑠花「ほっとけ!」



ほっとけって‥‥‥‥ほっとけるか!!!


瑠花「あっそうだ、今日倉庫いこ?」


倉庫か~、そう言えば最近行ってなかったな、下っ端たち寂しがってるかな?


そんなことを思いながら教室に戻った