「行くってどこ行くか決まってんの?」


 そうそう
 まず何でうちが誘われたんだ


 理由を聞くのを忘れていたことに気がつく


「そうだなー

 うーん…


 …俺んち来る?」



 …は?


 
 家?!




「急に何?
 
 何か用事があってうちを呼んだんじゃ
 ないの?!」




 すると優志は
 いかにも何か企んでいるように
 ニヤリと怪しく笑った

 
 どんな言葉が出てくるのかと待つ


「嘘だよバァカ

 お前を俺んちになんて死んでも
 いれてやんねーわ」


 イラッ

 あっそう!



 びっくりして疑わなかった自分が
 悪うごさいました!

 うちが黙ってると優志は
 ゴホッと咳をして口を開いた



「実はそのーあれだ

 プレゼントを渡そうと思ってるやつが
 いるからそのプレゼント選びに付き合って
 くれ
 
 俺正直ここの地図自分の家から
 学校までの通り道しか分かんねえから」


 プレゼント選び?


「始めっからそう言やいーじゃん」

 正直な気持ちが言葉に出る