すると優志は

 ゆっくり近づいて


 

 うちの顎を指でスッとあげた



「…ど、どうしました?」


 自然と目があって


 優志の目は吸い込みそうなほど

 うちを見つめていた



 タラーと自然に汗がでて
 またさっきとは違う沈黙が流れる

 
 
 何故か

 身動きができない




 そして優志はゆっくりと

 
 綺麗な顔を近づけてきた


 
 

 駄目だって思うのに

 逃れられない


 何かに縛られているように…





 




 



 

 ─優志の吐息が近くで感じる






 
 
 

 





 …もう駄目だ









 そう感じてた