「はぁ、やっと気づいてくれたか。本当にいつ気づいてくれるのかって僕不安だった!!!!」なんて私に話しかけてくる少年。


「えっ?あなた誰よ!しかもなんで浮いてんのよ‼︎えっ?えっ?」と若干パニックになる私。
きっと悪い夢なのだと自分の頬をつねってみると、鈍く痛みがはしった。どうも夢ではないようだった。

「美月ちゃんもベタなことするねぇ。夢じゃないよ‼︎現実!しかもなんで私の名前知ってるの?って顔してる」とクスクス笑う少年の姿に回し蹴りかましてやりたい気分になった。

「そっかぁ美月ちゃんは僕のこと忘れちゃったかぁ。僕、月人!早く思い出してね?みーづーきーちゃん」と、見た目より幾分か幼い口調で話す月人と言う少年が普通の日常に無理矢理入ってきたのだった。