もしかして、もしかしなくても

例の当選?!

牧「お座りください。」

牧「はてなマークでいっぱいですね?
  まぁ、さすがにこんなに一気に
  いろいろなことがあったら驚くのも
  当たり前ですよね。」

そう言って爽やかに笑う。

その優しそうな笑みに落ち着きを
取り戻した。

今になってちゃんと牧田さんを見るけれど
背がすらっと高くて
メガネをかけているけれど
その奥に潜む目はぱっちりしていて
芸能人のような綺麗な顔立ちだった。

そしてビシッと黒のスーツを着こなしている。

それに比べ、私は、パジャマ姿で
こんな部屋まで来てて急に
恥ずかしくなった。

また一人で頭を巡らせていると
牧田さんが話し始めた。

牧「パラレルワールドをご存知ですか?」