「……接待?あんのクソ狭川。接待ごときで、私のかわいい深雪に寂しい週末を過ごさせる気?ギリッ」

あわわ、ドスの効いた低い声と共に歯ぎしりが聞こえた……

まだ辺りにいた、広報課の同僚達の顔色が若干青ざめ、「ヒィッ」という声もあがる。

「ひ、平山姐さん、顔、顔!般若になってる!人の携帯も許可無く見ちゃダメ!」

私の前のデスクに居る、渡辺理沙先輩が慌てて宥め……

「あら、失礼しました」とニッコリ笑みを浮かべるも……

「黒いオーラがだだ漏れっ」