毎日一緒に帰るのは、俺の家。
アリサの両親は共働きだから、昔から放課後は俺ん家で過ごしてる。
というより、ほとんど俺ん家に住んでる。
夜ご飯を食べて、夜寝る前にアリサの家に送り届ける。
暗いところが苦手で、1人で夜道なんか歩けねぇんだよな。
しかも、寂しがりやのアリサは、1人の時間に耐えられないから。
アリサが寝たのを確認して、俺は家に帰る。
朝は俺が起こしに行くまで寝てるし。
ずっと一緒に過ごしてる。
それが当たり前で、心地いいんだよな。
「あら、おかえりなさい」
「おばさん、ただいま‼︎」
「今日の夜ご飯は、アリサちゃんの大好きなグラタンよ〜」
「おばさんのグラタン大好き‼︎」
俺よりもアリサの方が母さんと仲がいい。
たまに2人で出かけたりしてるし。
俺は荷物持ちとして迎えに行かされるけどな…。
「アリサ、部屋行くぞ」
「うん‼︎」
「あらあら。アンタ彼氏だからってアリサちゃんに変なことしないでね」
「んなことしねーよ」
「そう。アリサちゃん、グラタンできたら呼ぶわね」
「はーい♪」