泣き止んだアリサとともに帰路につく。
「でも…なんでこの指輪…?」
「お前、昨日ペアリング見てたろ?婚約指輪の方にも似たデザインあったから。即決した」
そう。
昨日アリサがペアリング見てた時は、軽く焦った。
俺が買いたいのはペアリングじゃなくて、婚約指輪だったから。
その後アリサが走って行った時、目に付いた指輪。
アリサが見てた指輪と同じデザインで、石の大きさと値段が違うもの。
これだ!とすぐに思い立って、サイズ調整を頼んだ。
絶対今日渡したかったから、無理言って1日で仕上げてもらったし…。
「ねぇ…」
「ん?」
「私、明日から色んな色着るからね!!色んなアリサを知ってもらうの!」
「あぁ」
「だから…捨てないでね?」
「バーカ当たり前。何年一緒にいると思ってんの?過去も未来も現在も、俺の隣にお前がいないなんてかんがえられないだろ」
「ふふっ。そうだね!」
愛してる。
・end・