「お前が『赤』に頼らなくていいように、俺がお前を支える。
お前が『赤』に染められないように、俺色に染めたいんだよ。
なぁ、アリサ?
毎日味噌汁作れとか、一緒の墓に入れとか、そんなこと言えねぇし。
お前を泣かせないとか、そんなことも言えねぇけど。
お前と一緒に成長して行きたいから。
俺と結婚して?」
ポケットから指輪を出して…
アリサの細い指にそっとつける。
「…これ…なんでぇ?…ヒクッ」
「昨日買った」
涙でぐちゃぐちゃの顔。
それすら愛おしい。
「アリサ?返事は?」
「…する!結婚するに決まってるよぉ〜」
お前をそっと抱きしめて…。
そっとキスをして…。
この手をずっと離さない。