「男子は皆そう言って近付いて、殴るわ。殴れたら五百円って賭を友達としながらね!」
日高は頭がおかしい。
ダチが言っていた言葉が脳裏をよぎる。
「二発殴れたら千円よ!それも顔をね!」
太陽と話してたの。
できるわけない、あの会話が耳の中でリピートする。
ドクッ
ドクンッ
「殴って殴って、最後は背中に油性マジックで名前を書かれるのよ、殴った証としてね」
「有り得ない・・・・」
ドクン
ドクン
ドクン
「有り得るわ、見てみる?」
「い、いや・・・」
「ほら!」
日高は服をめくった。
初めて見る女子の下着とか、背中のラインとかよりも、おびただしい数の名前に目を奪われる。