ピピピピピピッ


「よーし、そろそろ開店すっぞー」

マスターの辻の言葉にみんながはーいと返事した。

急に勝がキョロキョロし始めた。

「あれ…緋音ちゃんは??」

「え?そういえば…散歩に行くって言ってたけど…帰ってきてねえな」

辻が言った。

「大門!!緋音と行かなかったのか??」

「え?!なんのことっすか?!」

「緋音から散歩行こうって言われただろ!!」

「んなの聞いてませんよ!!」

「マスター!!緋音が散歩に行った時間は??」

「確か…2時くらいだった」

そう聞くと、朔は小野寺に急いで連絡をし、勝にいくぞといって出ていった。

「大門!!あんたはマスターと一緒に開店してて!!!」

「え!この状況でBARするんすか?!」

「逆にしなかったら組織に怪しまれるでしょ」

「そうだ、大門、ここはやるしかないんだ」

凛子はマスターのその言葉を聞いて朔と勝に次いで出ていった。