「あーーーー…もう…学校行きたくないだなんて言わなきゃ良かった…」
BARからすでに3kmも離れた河川敷までやってきていた。
「うぅー…さむっ。なんか着てこればよかった。」
そんな独り言をぶつぶついいながら歩く。
上を向くともう夕焼けが緋く広がっていた。
その夕焼けに照らされて川が綺麗に光っていた。
聞こえるのは鳥の鳴き声と風の音くらいで静かな道だったからなのか、緋音は歌を歌い始めた。
ブロロロロ…
後ろから急に車の音がした。
しかし、緋音は歌っていたからか全く気づいていなかった。
「おじょーちゃん」
「ッ?!」
ビリビリッ
「ゔッ…」
バタン-…
「ボス、捕らえました。」
いきなり現れ、緋音を捕まえた男は組織の人間だった。