「ん、んー…」
「zzz…………」
緋音が起きた時には時計はすでに12時をさしていた。
「…あっ!!!し、死体…」
ガチャ…
緋音が昨日の出来事を思い出したとき、朔がごはんを持ってきてくれた。
「さ、朔」
「ッ!!!…起きてたのか………おはよ」
朔が驚いてこっちを見たあと、優しく微笑んで言った。
「お、おはよ…」
緋音はしたをすぐうつむいた。
「あ、ここにご飯おいとくから、好きな時にたべろよ。」
「うん」
朔が出ていこうとしたと思ったらいきなり立ち止まり振り返った。
「…何?どうしたの…??」
「いや…あ、勝が起きたら会社遅刻だ、って言ってて。じゃ、俺行ってくる」
会社と刑事がいうのは、外でもし、昨日のような組織や、犯罪者がいるかわからないからカモフラージュとして使っているのだ。
「えっ、今起こせばいいじゃん」
「もう少し寝かしておきたい」
「なんで?」
緋音がきくと朔は勝をみた。
「そいつ、お前が昨日倒れたあと、ずっと側にいて看病してた。徹夜なんだよ、そいつ。」
緋音は驚いて勝を見た。
「じゃ、行くわ」
そう言ってでていこうとした朔を緋音が止めた。
「あ、朔!!!」
「ん?俺もう行かないとなんだけど…「いってらっしゃい!!!」
少しの間があった。
朔は驚いていた。緋音が急にそんなことをいいだすからだ。
「…おう!」
パタンッ
そう言って逃げるように出ていった朔をみて、緋音は決心した。
「…よし、あたしも頑張ろ!!!」