それから、私はよくそのお店に行くようになった。


ー放課後ー

皆ぞろぞろと教室を出ていく。教室には私と数人しか残ってない。
(今日も行こうかな…。)
なんて椅子に座りながらのんきに考えてたら

「いつもそんなに急いで帰ってなにしてんの?」

突然上から声がして上を向いた。
話しかけてきたのは同じクラスの瀬戸口真紘(せとぐちまひろ)席が前後で仲良しな男の子。

「んー、べつにー。」

机に肘をつきながらぼーっと答える私。

「いや、怪しい。はなしてみ?聞く」

話すほどでもないけど…まあいっか。

「なんかね…最近気になる人?好きな人ってゆーのかなできたの。」

何気に真紘にはなんでも話せちゃうから不思議。

「…え、まじ?」

な、に。そんな驚いてるの

「まじだよ。」

そー言うとなんか少しいつもと違う顔をした気がした。

「……なふーに」

「え?」

「どんなふーに、すきなの?」

なに、突然そんな真剣な顔して言わないでよ。

「具体的には…わ」

ガタッ。

え、、?
気づいたら私の前の椅子に座ってこっちを見ていた。
てゆーか

「かお、近いよ。」