え?
突然レジに来たお兄さんに少しどきっとする。

「…隣のレジどーぞ」

え!やった〜うわあああ。やばい嬉しすぎる

内心うきうきだけど冷静を装って隣のレジに行った。
シャンプーとチョコを置くとお兄さんがレジで打ち始めて、私はお金をそっと置いた。

「1610円になります……1700円お預かりします。」

「…あ!」

私は思わず声を出してしまった。
だってお金を持ったお兄さんはお金を入れる容器を落としたから。

「…あ……いーや。」

え、いーの?笑
お兄さんは容器をそのままにしてお会計を始めた。

ジャリジャリン

お金が出てきてとろうとしたんだろうけどさ…

チャリン。

落としましたよお兄さん
心の中で何度もお兄さんに話しかける。

「…あ!すみません」

そー言いながらお金を探すお兄さんをみて
「ふふっ。」

思わず笑ってしまった。
お金を見つけたお兄さんも私にお金を返しながら少し笑った

(か、かっこいい)

そう思って顔を上げるとまた目があってにこって笑った。

きゅん

「ありがとうございました。」

私は心臓がバクバクのままお兄さんの声を聞くと荷物を持って店を出た。


今のお兄さん、きっと前クラスの女の子が話してた人だ。
思い出したけどたしかあの店だった。

あのあとからお兄さんのことが頭から離れなくて、あの時ちゃんと着替えてよかったなんて思った

名前「五十嵐夏生」て書いてあったな。


なんだか思い出すたびどきどきした。
これが恋ってゆーのかな?