教室に入ると親友のゆっこがやってきた

「どぉだった〜?昨日のデート♪」

「別れた」

「え?」

「わたし、コウと別れた」

ゆっこは目を見開いた

「は!?なんで!?なんで別れたの!?」

「いろいろあってね」

「もしかしてコウ先輩遊びだったの!?許せない!」

ゆっこは小学校の頃からずっと仲良しで、私のことをいつも心配してくれる

わたしは笑って首をふった

「ちがうよ。2人でちゃんと決めたことだから」

「凛……」

「もういいの。もう好きじゃないよ」

「本当にそれでいいの?」

「うん。ごめんね、ありがとう」

「何言ってんの、わたしはいつでも凛の味方だよ」

「ゆっこ、大好きーーー」

「もぉーしってるー」

あははっと2人で笑った

その時

ガラッ!!

教室のドアが勢い良くひらいた

「…コウ」

「わりぃ、凛かりてく」

コウは、私の手を掴んで無理やり引っ張っていく