ハァ…ハァ…ハァ……

息をきらしながら船へ向かう

いつも学校終わりに行っていたパン屋さんや口うるさい野菜屋のおっちゃんの店のある商店街を走りきった

すると、ぶーーーんと船の音が聞こえた。

この音はもうそろそろ出港する合図である

直輝は残っている力を振り絞り走った…

船が見えた!

ハシゴを外そうとしている人がいた…

直輝は

まって!! 俺…それのる!!!!

するとそれに気づいたのかハシゴ外しのおじさんは手を振って急げとジェスチャーしてくれた。