「もも、ありがとね」

「家にいっぱいあったから」

「そう」

「伊織くん」

「ん?」

「おじさんになったね」

「な!?」

暗い夜道。少しすっくりと歩きながら伊織くんに告げると、伊織くんは驚いていた。

「俺…そんなふけた?」

「うん。THE おっさん」

「ひど!!まだ25だよ!?」

「え!? そんな若いの!?」

「いくつだと思ってたの!?」

「30くらい」

「ひどい!!」

いや、すっごく年上ということしか記憶になかったから…。