白のカーテンに人影が僅かに映る――。


「シャッ――」


カーテンが開く――。


「改めて紹介の必要もないけれど、ご存知、現生徒会長のミレイです――」


その麗しき名前と相反する、とろける声とお団子ヘア――本当に3年生なのか疑いたくなるロリ顔に、男を弄ぶ様な「肉づき」の躰――。


茜より「小型」な身長で佇み、純真無垢な水晶体で彼を眺め、妖しく微笑む――。



「ど、どうも――」


ミレイの、「ある種の」迫力に押され、彼は言いよどむ――。




「ぶつかった女子生徒の事は、心配しなくてもいいわ――」


「うふふっ、というか倒れて気絶したのは、あなたの方よ――彼女はぴんぴんして、もうとっくに帰ったわよ――」


彼は、茜を見た――視線を彼に戻していた茜はこくりと頷き、ミレイの言葉が真実だと告げる――。



「そうですか――じゃあ明日謝りに行きます――」


「確か、1年椿組の学級委員ですよね――選択授業で一緒になる事がありますから――」


「名前は、ええと――」



「それはどうでしょうか――」


苦言を呈するミレイ――。


「それより――」