飛行機を待つため、また屋上へ
屋上へ行くときは足取りが軽い
家から学校へ来るときの辛さは半端ない
「授業……サボろうかな」
ハエがささやいたぐらいの声の小ささで言ったはずなのに
美女と美男には聞こえてたらしい
「授業サボったらダメだよ」
「あっこいつ、いじめられてる……燐だったっけ?」
おい。二番目のやつ
デリカシーないな
「彗!そんなこと普通にいったらだめ!」
失礼美男は彗-sui-と言うらしい
「はいはい。なぁ。なんでいじめられるんだ?」
…………
なにこいつ?
まじで殴ろうか…
「知らない」
イライラを抑え言った私。いい子だ
「彗!あんたわかってないでしょ!」
美女が大声で言った
うるさっ
「比奈はうるせんだよ」
ほうほう。
美女は比奈-hina-と言うらしい
見た目にとっても似合っておりますね
失礼美男も
はぁー…息苦しい
私は立ち上がって
屋上から出ようとした
「なぁ。燐、なんでいつもここに?」
来やすく呼ぶな
燐って名前好きじゃない…………
「失礼美男には関係ない」
「それ、誉めてんのか?けなしてんのか?」
どっちもだボケ
私は無視して屋上を今度こそは出た