「ねえ、未来って呼んでいい?」
ふいに、前の席の女の子が振り返った
綺麗な茶色の巻き髪に
可愛い顔の
いわゆるもてそうな女の子
「いいよ。」
私は記憶と一緒に
うまく笑う方法を忘れた。
だから無理に笑うことをやめた。
「ねえ、未来!
私の友達紹介するね!」
その女の子はそう言ってにっこり
笑うと
私の両隣の男の子たちに声をかけた
「俺、海!呼び捨てでいいから!♪」
そう言って微笑んできたのは
右隣の男の子
黒い短髪に
爽やかな顔
俗に言うイケメン?
「あ、俺は陸飛!宜しく!」
今度は左隣の人
こっちは綺麗な栗色の髪で
前髪が少し目にかかって
顔が良く見えないけど
それでもすごく綺麗な顔をしているのが
ひと目でわかった。
「あー!!!私名前教えてない!
未来!私は空音!変な名前でしょ〜」
前の席の女の子は空音ちゃんというらしい
初めて私に声をかけてくれた3人は
このクラスでもひときわ目立つ
美男美女だ
あー、やっぱり
美形には美形が集まるのねと
なんだか納得してしまった