「何も覚えてないの
自分の名前も
どうして記憶をなくしたのかも
自分の性格も
だから近寄らないで……」
そんな……
未来の過去になにがあったんだよ…
「でも、それでも
未来ちゃんは未来ちゃんでしょ?
俺はいい子だなって
初めて見た時から思った♪
俺の目に間違いはない!!!!」
海がそう言う
確かにそうだ。
俺も直感で仲良くしたいと思った
「私も〜♪」
空音も……
「俺もだよ
一緒に本当のミライを探そうよ。な?」
優しく未来の頭を撫でる
捨てられた子犬みたいに
俺を見つめる未来
「ん……」
ゆっくり未来が頷く
「はい、決定〜♪
やったあ女の子と仲良くできる♪」
空音がキャーキャー騒ぐ