未来は起き上がって
ベットにちょこんと体育座りした
……
「どうして……
私なんかに優しくするの?」
どこか悲しそうな顔で
つぶやく未来
「「「仲良くしたいから。」」」
え……
うわ……
見事にかぶった
「ぶーーーーっ。」
空音が吹き出して笑う
「自分でいうのも変だけど
俺らってホントに仲いいよな」
海も続く
「お前も、仲間入りしねえ?」
ゆっくり未来を見つめる
「え……。」
戸惑う未来
なんで…
コイツは
「なにに、びびってんの?
なんで友達作ろうとしないの?」
「わからないから…」
「なにが?」
なにがわかんないんだよ…
「自分がどんな人なのか…」
「どういうこと?」
…
「記憶が……」
記憶……?
「記憶がないの。全部全部
4ヶ月前からの記憶がないの」
「え……」