でも、
生まれて初めて思った
人と仲良くなりたいって
未来という女の子と
仲良くなりたいって
きっと海も空音も
同じことを思ったと思う
なぜか
未来のことが無性に欲しくなった
「ん……」
「「「未来?!!」」」
「ココ……どこ……?」
空音がすかさず未来の手を握る
「ここは、陸飛の部屋だよ
未来、病気なの?大丈夫?」
「え?病気?
あ…私……海で……。」
未来は少し頭を痛そうに抑えて
何か思い出したような顔をした
辛そうな表情に思わず
頬に手を添える
「あの…ね、」
「無理しなくていいよ?未来ちゃん」
同性の俺から見ても
どんな時も優しさで溢れてる海が
未来に声をかける
「あの…、ありがとう……」
俺たちを見つめて
お礼を言う未来
可愛い……