「ひーまーわーりー!」
外から元気な声が聞こえる。
「あ。純夏ちゃんだ!」
「相変わらず純夏ちゃんは元気ね〜」
お母さんが笑顔で言った。
純夏ちゃんと言うのは、私の幼なじみで親友の方梨本純夏ちゃんのこと。
純夏ちゃんとは小中高と一緒だ。
「それじゃあ、私先に式に行ってるね?お母さんは純夏ちゃんママと行くんだよね?」
スクールバッグを持ちながらお母さん言う。
「ええ。電車間違えないようにね」
お母さんにニヤニヤしながら言われた。
「もう。子供じゃないんだから大丈夫だよっ」
「冗談よ。純夏ちゃんもいるし、大丈夫でしょ。笑」
それって結果私を信用してないよね…?
そう言おうと思ったけど外からまた純夏ちゃんの声が聞こえたので、慌てて家を出た。
「いってきます!お母さん、あとでね!」
「いってらっしゃい!」