「あーあ!ひまわりと駅前のカフェに行きたかったのにー」
「カフェ?」
「そう!華のJKらしく、カフェで女子トークしたいなーって思ったの…」
純夏ちゃんが項垂れながら言う姿を見て、何だか可哀想になってしまう。
「純夏ちゃん。私、待ってようか?」
「え?」
「私も、純夏ちゃんと女子トークしたいもん」
私が笑って言うと純夏ちゃんの顔がパアァァと明るくなった。
昔から変わらないな。純夏ちゃんの喜んだ顔。
「やった!なるべく早く終わらせてくるからっ!待ってて!」
「うん。私、学校の中見てくるね。終わったら連絡して?」
「うん!行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
純夏ちゃんが教室を出て行く。