星空を見上げて、彼は言った。



「時間がとまればいいのに」







そう言って私の手をとり
強く、強く抱きしめた。














好きだ。






彼の笑顔、声、仕草、香り。

広い肩幅も、さらさらした髪も。


いつも真っ直ぐなところも。

宝物のように私に触れるところも。






なにもかも、好きだ。















彼はそっと、私にキスを落とした。



私はそっと、キスを返した。















好きだ。

彼が、大好きだ。