「ありがとう」ゼリアに微笑みかけてから、

「それで、だ。俺はレイカの事を全面的にバックアップするがどうしても男である俺には出来ない事も沢山あるだろうから、ゼリアに俺に出来ない事を頼みたいんだ。…これは俺個人の願いとして聞いて欲しい。」と言い、ゼリアに向かって頭を下げた。

「そんな。頭を上げて下さい。私もレイカの事は可愛い妹の様に思ってますし、出来ることなら協力します。」とゼリアは俺たちに笑いかけながら言った。

「ありがとう。助かるよ。…後大事な事が2つある。…1つはレイカの腹に宿ってる命は1つじゃない。2つなんだ。つまり、双子。」と言うとゼリアは

「………えっ!」とさっきと同じ反応。…まぁ、双子は俺だってびっくりしたさ。

「そんな事も…驚きです。」……ゼリア、目が丸いぞ。

「後1つ、俺のフルネームに関してだ。」と深呼吸して「…俺はクロード・フレア・フォースなんだ。」と言うと

「……………………………はい?すみません聞き間違いかもしれませんのでもう一度お願いします。」とゼリアに言われてから、同じ事をもう一度繰り返した。

「うそ…団長が王族…。」唖然とするゼリア。

「あぁ。しかも良いことか悪いことか、王位継承権第一位だ。」と言うと