レイカに視線を戻して優しくレイカを抱き締めた。
「…こうしてると、癒される。団長職はやりがいは有るけど、何時も気を張ってるんだ。…一瞬の判断が命取りになるから。だから、たまにで良いんだ。こういう風にしても良いか?」とレイカの耳元で囁いた。

コクン、とレイカが頷いたのが分かった。レイカの顔を覗いたら、真っ赤っかだった。…レイカを弄りたくなった。

「レイカ、顔が赤いぞ?」と言うとレイカは

「団長の意地悪。」と恨めしそうに言った。…名前で呼んで欲しい。

「俺、今仕事中じゃない。…別の呼び方、して?」と最後の台詞は唇が触れ合いそうな距離で言う。…間違えたらキス。と言外に言いながら。レイカがわたわたと慌ててる。

「言わないと、キス。言い方を間違えてもキス。…どうする?」と言うとレイカは

「く、クロードォ~」と顔が真っ赤、うるうる目。…誘ってるのか?

「正解。」とぎりぎり見えなそうな首元にチュッとキスマークを1つ。

「俺の印付けた。」と俺は言った。