さっきの魔法みたいな事。

日本を知らない男の人。

弾き出した答え。

ここが異世界。そう言う事。

「ウソ……何で?信じられない…。」認めたくない。フラフラと後ろに2、3歩よろめくと直ぐに壁に当たった。

「おい、大丈夫か?顔色が…」と男の人は言ってるけど、ここが日本じゃない。という事を認めたくない。そんな事で頭がいっぱいだった。

そんな所にドアが開いて

「はい。ドクターストップ。クロード、お前は下がって。」そんな声が聞こえ、見てみるとメタルフレームの眼鏡をかけた男の人がいた。

「うん。君、名前は?」そう眼鏡男子の人は言うけど、信用出来るの…?

「あ、ごめんね。俺はレイス。レイス・イシュトルテ。ここの医者だよ。」医者…?

「で、突っ立ってるのはクロード・F・フォース。特種騎士団〝フレイム〟の団長だよ。」

「あたし、鳴瀬鈴華…です。」そう言った。