ーsideクロードー

「……何だったんだ。今の夢。…俺の妄想か?」俺は…レイカを…

それ以上考えないように頭を横に振った。

「…24の男がこんな事って…」と思うが、あの柔らかさと香り。前にレイカを横抱きにした感覚と同じ。

「……正夢になれば良いのに。」そう思った。

シャワーを浴びて頭を切り替えてから、着替えなどをして部屋を出た。

──今日は半日で仕事を上がれる。そうしたらレイカと色んな事を話したい。

レイカとの距離を縮めるために猫の話しを主にすると良いかもな。


今日の訓練は実戦を想定した組手と能の融合系のものだ。慣れたら武器も使う。…レイカは武器に弓を選んだ。…有段者なだけあって、身のこなしが優雅で…能との融合も他の人よりうまかった。

訓練が終わり、

「レイカ。少し、このあと話さないか?」と言うとレイカは

「えっと…部屋で大丈夫ですか?シエルの事心配ですし…」と言った。

「分かった。じゃあ後でな?」と言いその場を後にした。