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物が焼けた臭いが刺激臭になってる。

─禍々しい炎。対抗するかの様に愛おしい人の炎がぶつかる。相殺されまた、能の拮抗が始まる。あたしは愛おしい人たちの為に補助の力を強める。

「!!ダメだ!レイカ、君一人の命じゃないんだ!!」愛おしい人が叫ぶ。あたしは

「大丈夫!この子達はそんなに弱い子じゃ無い!」と言う。──分かってしまった。これは恐らく未来の映像。あたしのお腹には愛おしい人とあたしの子供達がいる。

──どうなるんだろう?
そう、思ったけど、顔をペロペロ舐められる感覚に意識が浮上した。


ペロペロ…あたしのほっぺを舐めていたのはシエルだった。

「あ、シエル。おはよう。」そう言うとシエルは昨日と同じ様にご飯の催促。シエルのお皿にご飯を入れてふと、夢の事を思い出した。

『君一人の命じゃないんだ。』何処かで…

そう記憶を辿るとクロード団長にたどり着いた。

「えっ!?」うそ…あの真剣な眼差し。部隊を指揮してる時と同じ…違う。それ以上だった。

「………」急に顔が熱くなるのを感じた。