このままでは、レイカの心は得られない。と思いレイカとさしで話そうと機会を取ろうとしても避けられる。

途方にくれた俺はレイスに相談すると、

「……もしかして、レイカは危機感を持ってるのかも。レイカ、日用品の使い方俺たちに聞かずに使ってるだろ?…俺たちより生活水準が高い世界に住んでたら、そう思うと、レーザーポインターってヤツを作れたのも頷ける。」とレイスは言った。

「そうか…。もし、そうなら能を使わずに危険を持つ物の開発、だなんて可能性がある、か。」と俺はレイスに続けて言った。

「俺たちはそう思わない、と言っても、既に充填式のヤツに興味を示してる人がいる。だなんて言ったら、なぁ?警戒されても仕方ないよな。」とレイスは言った。

「…原因が分かっても、対応策が、見つからない。」と俺は独り言の様に座っていた椅子の背もたれに寄りかかると、

「…分かった。俺が席を設ける。だからお前が何とかしろ。」とレイスは言った。

「ありがとう。」と言い、席を立とうとする俺にレイスは

「…クロード、レイカの事、好きなんだろ?…なら何とかしろよ?」と言われた。