ーsideクロードー

…警戒されてしまった。〝追求するなら黙秘〟の言葉はかなり冷たく、目も据わっていた。

「選択を間違ったな…」と溜め息をこぼした。はぁ…妹には断らきゃな。

その後、勉強もゼリアに頼むし、俺との会話も必要最低限になった。



……何でなんだ…。

答えてくれ。レイカ。……好意を持っている人に無視されるのが一番堪えるんだ。

廊下ですれ違っても

「……それで、レイカ。今日…」とゼリアの声。隣に

「えっ!?今日の献立、唐揚げ?やったぁ♪」と胸元でパチパチと拍手をするレイカ。…唐揚げ、好きなんだ…。だがニコニコ笑っていたレイカは俺を見ると、すっと笑顔を消して拍手をしていた手を下ろし、やけに礼儀正しく会釈をすると、ゼリアとの会話に戻ってしまった。

……ツラすぎる。