クロード団長が街の事や風習など話して、たとえば、信仰している宗教は国家的には無いもの、個人の裁量で自由だと言うこと。
この国には一応王族があるもの、国家を動かすのは国会議員が居ること。(王族の仕事は主に外交。議員は国の内部の仕事、と分けている。との事。)など政治などお堅い話しや、
恋人や婚約者がいる人の見分け方は大体女性だと左足首に付いてるアンクレットを見ることや、既婚者だと、日本と同じらしく、左手薬指に指輪、とそんな話しもしてくれた。
あたしからは弓道について。あたしが弓道の段持ち(弐段だけど。)と言うこと。
ここに来る前は学生で弓道部に入っていた事。後は…
「1つ、聞いて言いか?…さっきから親御さんの話が全く出ないんだか…。」と団長。
「…」言ってもいいのか、分からなかった。『両親は他界してる』と。急に黙ったあたしを見て団長は地雷を踏んだと思ったのか、
「いや、言いたくないのなら聞かない。…空気を悪くしてしまったな。すまない。」と言ってくれた。
「いえ…気にしないで下さい。」と言い、この場の空気をどうすればいいのか分からず、沈黙が降りた。