ー数時間後ー

あたし好みの服屋さんを見つけて入ったものの、値札を見て予算外の数字でびっくり。…悩んでると後ろから

「…それが気に入ったのか？」と団長が言い、〝値段を気にしてる〟なんて言えずにいたら、即座に店員さんを呼ばれてフィッティングルームへ。

しかも外から『ああいうタイプの服を２～３セットとあれに合うコーディネイトを頼む』と団長が…。頭の中でどうやって計算しても、マイナス。…お金が足りない!!

断らなきゃ…と思い団長をカーテン越しに呼んで説明しても

「気にするな。」の一蹴。…結局買って貰ってしまった。

申し訳無い気持ちでお茶をご馳走する、と言っても喉が渇いたのか？と逆にご馳走になってしまった。…どうしよう、と考えていたら

「……じゃあ代わりに今度妹の誕生日があるんだが、見繕ってくれないか？…どんなのが欲しいのかサッパリでな。」と言われ、その程度なら何時でも。と快諾した。