ーsideクロードー

レイカを自室まで送り届けてから、水龍と話した事を思い出していた。


まさか、水龍に俺のレイカに対する想いもバレていたなんて。


『貴方、鈴華に好意を抱いているでしょう?』と。最初の一言がそれだった。驚くのと恥ずかしいので言葉が出なかったが。

『…鈴華は〝重力、水、私の召喚〟3つの力を持ってるわ。もし、心のバランスが取れなくなったら崩れてしまうのは目に見えてる。…だから貴方に頼みたいの。もし、鈴華がバランスが取れなくなったら貴方に鈴華を止めるように。…勿論私も協力するわ。』と水龍は言った。

「分かりました。」そう言うと水龍は何かが面白いのか目を細めて

『1つ、良いことを教えてあげる。…鈴華、この世界の人の中で一番、信頼を寄せてるわ。貴方の頑張り方では、信頼を好意に変える事も出来るかもね?』と。…俺はその言葉で火が付いた。`絶対にレイカを手に入れる´と。

丁度良いことに明日は丸一日休みの日だ。…レイカを町に連れ出して見よう、と考えていた。