歩き続け、レイカを守ってる水の前まで行くと、俺は手を翳し俺が入れるスペースを作り、レイカの近くまで行くとレイカを抱き締めた。

…思った通り、水の結界はレイカを守るためであり、結界の中は攻撃されない。

レイスの周りだけ俺の結界で守りながら他を解除した。

「レイカ、もう頑張らなくて良い。…今はもう眠れ。」そうレイカの耳元で言うとスッと水、重力は無くなり、レイカは力を失い、眠りについた。

「流石《言霊》の能だな。…いや。貴方だから、でしょうね。クロード王子。」とレイスは言った。

「…いや、止めろ。取り合えず今はレイカを辛い目にあわせた奴の処分。あと、レイカの暴走は極秘だ。」と俺は言った。

「分かった。…部屋を用意するから、レイカを休ませておいてくれ。…あと、お前体自身も休ませろよ?…疲労物質かなり多くなってるしな。」と言い残し、レイスは部屋を出た。

王子…言われるとはな。タイム・エデンの王族、しかも第一王子だから、な。この事を知ってるのは、王族──つまり、俺の家族と、レイスだけだ。

《言霊》─王族のみが使う事の出来る能の1つ。最初にレイカの適性を見つけたのはこれのおかげとも言える。

さて、レイカを休ませるために部屋に行くか。と思い、レイカを横抱きにして、向かった。

早く、目を覚まして貰いたいし。レイカに聞かなければならない事もある。