「……まず、俺はレイカに謝らなきゃいけない。レイカにとって身知らず土地、腹を割って話せる相手も居ない此処であれをやれ、これをやれ。と押し付け過ぎてしまった。…すまない。」俺は頭を下げた。レイカは頭を横に振り、
「いえ、あたしが居る事が出来る場所を下さった訳ですから。」と謝罪を受け取らなかった。
居場所、か。レイカは思い詰めた顔で言った。
「居場所…そんなに重要か?」思わず問いかけていた。
「…当たり前です。あたしが居る理由ですから。」理由、か。
「フレイムが居場所、か?」そう言うとレイカは頷く。
「…じゃあレイスは?フレイム団員じゃあ無いぞ?」そう問うと、
「レイスさんには感謝しています。」と短く答えた。
「〝には〟?…他の人は?」
「勿論、クロード団長や、零隊のみんな、ゼリアさんには良くして貰って、感謝しています。」
「別の人は?」その言葉を言うとレイカは黙った。
「いないか?」そう言うとレイカは眉をひそめた。